プルトニウム

「もんじゅ」再開に福井県知事が同意

 西川福井県知事、川端文部科学大臣、直島経済産業大臣の3者協議が4月26日に開かれ、西川知事が「もんじゅ」の運転再開を了承しました。運転再開はゴールデンウイーク明けになる見通しです。

 「県は再開の地元判断について、独自に安全性を確認するとともに、北陸新幹線の県内延伸を含む地域振興を国に求めている。」とのことで、高レベル廃棄物や再処理工場と引き換えに東北新幹線を要求した青森県知事と同じ構図ですね。

 金属ナトリウムの漏洩・火災事故から15年目に入った「もんじゅ」の試験運転再開!

 この先トラブルが起きても「試験のうち」と無理を重ねれば重大事故の危険性も・・・

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プルサーマルが始まったけれど・・・

プルサーマルが11月5日から佐賀県の玄海原発で始まった。
国内初とNHKの全国ニュースでも大きく取り上げられたので、覚えている人も多いのでは。このブログでも12月18日に取り上げました。

もともとの計画ではプルトニウムは高速増殖炉で利用されるはずでしたが、高速増殖炉の開発が頓挫し、そのツケが原発既設地にまわされたといえます。使用済み燃料から取り出したプルトニウムがプルサーマル用のMOX燃料となって戻ってきたのです。(高速増殖炉もんじゅを今年3月までに無理やり運転再開しようという動きもありますが、プルトニウム消費計画の主流はプルサーマルに移行しています。)
さらに、プルサーマル(MOX)の使用済み燃料は、ウラン燃料より高熱で放射能量が多く、プルトニウムやTRU(超ウラン核種)を余分にふくむ、よりやっかいな使用済み燃料として原発内の貯蔵プールに残り続けます。搬出計画は作られていません。

フランスを3月5日に出発し、玄海原発(3号機)用と一緒に運ばれてきたMOX燃料は、5月18日から27日にかけて愛媛県の伊方原発と静岡県の浜岡原発に搬入されました。
伊方(3号機)、浜岡(4号機)で、2010年にはプルサーマル開始が予定されています。

関西電力はフランスメロックス工場で製造したMOXペレットの品質が自主基準をクリアしないものが出たとして輸入燃料体数を減らす手続きを行ないました。必ずしも詳細は公表されていませんが、九州電力のMOXペレットに関電が不良としたものが含まれている疑いがぬぐえません。九電は自主基準に適合しているといいますがデータは公開されていません。四国電力の伊方は? 中部電力の浜岡は? 

一方、6月12日、プルサーマルの全体的な目標は「2010年度までに16~18基」とされていたのが「2015年度まで・・・」に先送りされています。
ともかくスタートしさえすれば、「日本は余剰プルトニウムを保有する意志はなく、プルサーマルによって確実に使用する考えである」とのメッセージを国際社会に発信できるということらしいですが・・・プルサーマルは核のゴミ処分問題を複雑にするだけです。

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プルサーマル発電/九州玄海原発の次は静岡浜岡原発か!?

九州佐賀県の玄海原発で国内初のプルサーマルが始まった時、中国新聞がわかりやすい社説を掲載していましたので、ご紹介します。

次は来年2月に四国電力の伊方原発で始まる予定となっていますが、中部電力の浜岡原発でも同時期に予定されています。

浜岡原発は8月11日早朝の地震で緊急停止し、安全点検の結果問題ないということで、プルサーマル発電を予定している4号機が10月16日に営業運転を再開しました。

だけど・・・目の前の伊豆半島で噴火につながる恐れのある群発地震が発生しているし、東海地震の想定震源域の御前崎の近くに立地しているんですよね。

ウラン燃料でも恐ろしいのに、そこにプルトニウム燃料が加わったら・・・

前置きが長くなりましたが、社説をどうぞ・・・。

【社説】プルサーマル始動 安全優先し情報公開を - 中国新聞 '09/11/8

 国内初のプルサーマル発電が、九州電力の玄海原発3号機(佐賀県玄海町)で始まった。
  プルサーマルとは、使用済み核燃料からプルトニウムを取り出し、ウランと混ぜたMOX燃料をつくって一般の原発で再利用する仕組みだ。国策の「核燃料サイクル」が何とか動きだしたが、課題山積のスタートである。
  もともとプルトニウム利用の主役と位置づけられていたのは、高速増殖炉だった。しかし、1995年に原型炉「もんじゅ」の事故で、プルサーマルが代役として浮上した経緯がある。
  ところが関西電力や東京電力でデータ改ざんやトラブル隠しなどが発覚。原発不信で計画が大幅にずれ込んだ。そうした中で九州電力が先陣を切る形となった。
  国や電力各社は「安全は確保できる」とし、核燃料資源の有効活用を強調する。海外では半世紀近くプルサーマルの実績があり、大きなトラブルは報告されていない。
  しかし核燃料サイクル計画は、使用済み核燃料からプルトニウムを取り出す再処理工場(青森県六ケ所村)でトラブルが相次ぎ、見通しは不透明だ。
  使用済みMOX燃料の処理方法もまだ確立されていない。これでは「見切り発車」と言われても仕方がなかろう。
  地域住民には、核兵器の材料にもなるプルトニウムを扱うことへの抵抗感や、ウラン燃料に比べて制御棒の効きが悪くなるなど安全面での不安感も根強い。地震国という日本の特殊性もある。不安解消のためにも運転データを公開すべきだ。
  経済性についても問題がある。原子力委員会の試算によると、プルサーマルで節約できるウランは1~2割程度にすぎない。
  電力業界は2015年までに16~18基のプルサーマル実施を目指している。来年2月に四国電力伊方原発(愛媛県)で、中国電力島根原発(松江市)は14年度に始まる予定だ。
  地球温暖化の対策として、原発が見直されている。しかし、放射性廃棄物の問題を含め、核燃料サイクルにかかる費用、効果を検証することが欠かせない。原発に偏るのではなくて、太陽光や風力など自然エネルギーの技術革新を促し、安全な電力供給システムを構築することが求められている。

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