プルサーマル発電/九州玄海原発の次は静岡浜岡原発か!?
九州佐賀県の玄海原発で国内初のプルサーマルが始まった時、中国新聞がわかりやすい社説を掲載していましたので、ご紹介します。
次は来年2月に四国電力の伊方原発で始まる予定となっていますが、中部電力の浜岡原発でも同時期に予定されています。
浜岡原発は8月11日早朝の地震で緊急停止し、安全点検の結果問題ないということで、プルサーマル発電を予定している4号機が10月16日に営業運転を再開しました。
だけど・・・目の前の伊豆半島で噴火につながる恐れのある群発地震が発生しているし、東海地震の想定震源域の御前崎の近くに立地しているんですよね。
ウラン燃料でも恐ろしいのに、そこにプルトニウム燃料が加わったら・・・
前置きが長くなりましたが、社説をどうぞ・・・。
【社説】プルサーマル始動 安全優先し情報公開を - 中国新聞 '09/11/8
国内初のプルサーマル発電が、九州電力の玄海原発3号機(佐賀県玄海町)で始まった。
プルサーマルとは、使用済み核燃料からプルトニウムを取り出し、ウランと混ぜたMOX燃料をつくって一般の原発で再利用する仕組みだ。国策の「核燃料サイクル」が何とか動きだしたが、課題山積のスタートである。
もともとプルトニウム利用の主役と位置づけられていたのは、高速増殖炉だった。しかし、1995年に原型炉「もんじゅ」の事故で、プルサーマルが代役として浮上した経緯がある。
ところが関西電力や東京電力でデータ改ざんやトラブル隠しなどが発覚。原発不信で計画が大幅にずれ込んだ。そうした中で九州電力が先陣を切る形となった。
国や電力各社は「安全は確保できる」とし、核燃料資源の有効活用を強調する。海外では半世紀近くプルサーマルの実績があり、大きなトラブルは報告されていない。
しかし核燃料サイクル計画は、使用済み核燃料からプルトニウムを取り出す再処理工場(青森県六ケ所村)でトラブルが相次ぎ、見通しは不透明だ。
使用済みMOX燃料の処理方法もまだ確立されていない。これでは「見切り発車」と言われても仕方がなかろう。
地域住民には、核兵器の材料にもなるプルトニウムを扱うことへの抵抗感や、ウラン燃料に比べて制御棒の効きが悪くなるなど安全面での不安感も根強い。地震国という日本の特殊性もある。不安解消のためにも運転データを公開すべきだ。
経済性についても問題がある。原子力委員会の試算によると、プルサーマルで節約できるウランは1~2割程度にすぎない。
電力業界は2015年までに16~18基のプルサーマル実施を目指している。来年2月に四国電力伊方原発(愛媛県)で、中国電力島根原発(松江市)は14年度に始まる予定だ。
地球温暖化の対策として、原発が見直されている。しかし、放射性廃棄物の問題を含め、核燃料サイクルにかかる費用、効果を検証することが欠かせない。原発に偏るのではなくて、太陽光や風力など自然エネルギーの技術革新を促し、安全な電力供給システムを構築することが求められている。
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