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2010年1月

プルサーマルが始まったけれど・・・

プルサーマルが11月5日から佐賀県の玄海原発で始まった。
国内初とNHKの全国ニュースでも大きく取り上げられたので、覚えている人も多いのでは。このブログでも12月18日に取り上げました。

もともとの計画ではプルトニウムは高速増殖炉で利用されるはずでしたが、高速増殖炉の開発が頓挫し、そのツケが原発既設地にまわされたといえます。使用済み燃料から取り出したプルトニウムがプルサーマル用のMOX燃料となって戻ってきたのです。(高速増殖炉もんじゅを今年3月までに無理やり運転再開しようという動きもありますが、プルトニウム消費計画の主流はプルサーマルに移行しています。)
さらに、プルサーマル(MOX)の使用済み燃料は、ウラン燃料より高熱で放射能量が多く、プルトニウムやTRU(超ウラン核種)を余分にふくむ、よりやっかいな使用済み燃料として原発内の貯蔵プールに残り続けます。搬出計画は作られていません。

フランスを3月5日に出発し、玄海原発(3号機)用と一緒に運ばれてきたMOX燃料は、5月18日から27日にかけて愛媛県の伊方原発と静岡県の浜岡原発に搬入されました。
伊方(3号機)、浜岡(4号機)で、2010年にはプルサーマル開始が予定されています。

関西電力はフランスメロックス工場で製造したMOXペレットの品質が自主基準をクリアしないものが出たとして輸入燃料体数を減らす手続きを行ないました。必ずしも詳細は公表されていませんが、九州電力のMOXペレットに関電が不良としたものが含まれている疑いがぬぐえません。九電は自主基準に適合しているといいますがデータは公開されていません。四国電力の伊方は? 中部電力の浜岡は? 

一方、6月12日、プルサーマルの全体的な目標は「2010年度までに16~18基」とされていたのが「2015年度まで・・・」に先送りされています。
ともかくスタートしさえすれば、「日本は余剰プルトニウムを保有する意志はなく、プルサーマルによって確実に使用する考えである」とのメッセージを国際社会に発信できるということらしいですが・・・プルサーマルは核のゴミ処分問題を複雑にするだけです。

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六ケ所再処理工場周辺の放射能汚染が明らかに!

新年明けましておめでとうございます。

六ヶ所村の再処理工場は自滅の道を歩み続け、再処理工場からの放射能放出が止まっているので、ちょっとのんびりペースになっています。
危険な高レベル廃液を貯留しているのでこれが漏れたら大変ですが・・・。

この冬は八甲田に降る雪が放射能で汚染されることを心配する必要がありません。
今シーズンは1月と2月に1回づつ八甲田行きを予定しています。その次は4月かな。

とは言っても、今までの試験運転期間中に放出(合法的に海と空に廃棄)した放射能による汚染状況が、国の事業で行われた調査((財)環境科学技術研究所実施)の測定データから明らかになってきました。

工場立地の説明では気体廃棄物は煙突から高速で排出し、液体廃棄物は沖合いから海流に乗るように排出するので工場周辺にほとんど蓄積しないとされていましたが、工場に隣接し太平洋につながる尾駮(おぶち)沼では、ヨウ素129が3年前と比較してプランクトンで83倍、水草のアマモで15.9倍、エビで17.9倍、カキ類で25.9倍などと急速に汚染されています。
放射能の量としてはまだわずかですが、ヨウ素129は半減期が1600万年。人間の寿命から考えたら永久に不滅です。甲状腺に濃縮しやすくガンなどの障害をもたらします。

原発事故で真っ先に問題にされるヨウ素はヨウ素131で、放出量が多く半減期が8日と短いため、事故直後から1~2ヶ月の対策が重要です。
ヨウ素129は微量ですが長寿命のため蓄積されていきます。

周辺の住民はもちろん、青森の農作物や太平洋沿岸の海産物を食べる消費者を政府公認の「被曝実験」に巻き込むのはやめて欲しい!

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